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第30話

人の造りしもの

「 人の造りしもの 」

どうも鈴木です。「うー歯が痛い」、、、あれはたしか5年前の冬だったと思います。
当時大好きだった(今は見るのもイヤ)ハイチュウ的なお菓子をモグモグ食べてい
た時突然口の中で「ガリッ!」とハイチュウ的ではない違和感と衝撃を感じました。
取り出してみたら幼い頃はめた銀歯が取れてしまっているではありませんか!

私の性格は仕事以外危機的状況にならない限り行動を起こさない性格な為、
すぐに病院に行かず今現在まで約5年間ほったらかしにしていました。
食後は楊枝が必需品となり歯は黙っていても復活しないと
分かっていながら今まで一切痛くなかったので放置していました。
しかしこの頃早く歯医者へ行け!と歯に言われているかのように「疼きます」。
どこか全身麻酔をかけて痛みも意識も飛ばしながら絶対に痛くしない治療を
して頂ける歯医者さんはないものか本気で悩んでいる鈴木です。

くだらないお話はこれ位にして本題の「人の造りしもの」ですが、
何かのアニメのタイトルのようですが気にしないで下さい。

ペット美容をしていてたまに突拍子もないことを考える事があります。
この前「犬ってなんだろう」と疑問に思う事がありました。
今現在人間に触れている犬は全てといっていいほど人間の都合のいいように性格や
本能や容姿が作られました図鑑に載っている全犬種は人間の手が加えられていない
ものは皆無といっていいでしょう。その結果犬自身だけでは生活できない犬種が
半数以上います。人間の介助が無ければご飯を食べる事以外でも生活に支障が出る
事柄がたくさんあります。人間と同じように伸び続ける体毛、定期的に絞らないと
治療が必要な肛門腺、目の周りを絶えずキレイにしなければ目ヤニで目がふさがって
しまう犬種など人間の都合がいいように改良が続いています。
本当に人間は勝手な動物なんだなと、ふと考えたりします。皮肉な事に人間の都合で
作られた犬がいなければ私達トリマーは仕事が出来ないという現実があります。

「犬にとって本当の幸せってなんだろう?」

奥深すぎる課題だと思います。今こうしてお客様のペットをトリミングしながら
けなげに私に尻尾を振ってくれる「○○ちゃん」を見るとぎゅーっと抱きしめたい
気持になりました。人間は自分勝手な生き物です、自由と無責任はイコールではない、
勝手と身勝手もイコールではない
身勝手だからこそ責任があると思うんです。
こういったコラムを書いている今も世界では自慢げに犬に整形手術をしたりする
国やクローン犬を販売する国が存在します。
動物文化を向上させる為には人間しかできない責任だと私は思います。

日本はペットを飼うのも処分するのもなんら法的制約はありません。
保健所に犬を持っていけば無料で処分できる行政サービスがあります。
ペットに責任がまったく無いのに毎年何十万頭と処分される日本の現実があります。
処分される犬の6割は飼い主の持ち込みと聞いた事があります。
今の日本には犬を食べる文化がある国を馬鹿にしたり軽蔑する事はできません。
ペットを飼う事はすばらしい事だとお思いますが
しっかり「腹を決めて」育ててください。
ペットは一人では生きていけませんし生死を決める事もできません。
ペットに携わる人間として重ね重ねお願い申し上げます。


 
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